今日は日曜日。
つーまーりっ!否応なしに明日は月曜日、という理不尽がまかり通る。

解せない、何故そんな理不尽がまかり通るのか、私は解せない!

が、それが理。
人として、人間として否生物としてこの地球という蒼い星に生まれた以上、
それがどれだけ理不尽であろうとも、逆らう事は出来ない。術はない。

などと吟遊詩人的に表現してみたが。
要するに、明日仕事に行きたくなーい!ヤダヤダ!ってだけなんですがね。

学生時代の、あの安穏とした穏やかで適当でいい加減でも過ごせた日々を懐かしみながら、
私は泣く泣くベットに潜り込み、午前0時キッカリに攻めて来るであろう月曜を呪いつつ眠りについた。









がっ!










「……っ!何寝ぼけてんだっ!」

何処かで誰かが私の安眠を妨害しようと、ゆっさゆっさ身体を揺さぶってくれる。
と、それとは別の何やら心地よい揺れも感じつつ

「まーだー月曜じゃないー…」

安眠妨害をする何か?に抵抗を試みる。
けれど、敵も然る者

「……っ!いい加減にしないと…」
「ぎゃーーーーーっ!イタタタタっ!」

そうまでして起こすか?起こしたいのか?起こしてどうすんだよ!的方法で私を起こそうと躍起になる。
いや、そりゃね?私相当寝起き悪い部類ですよ?
だからってさ?何も関節技掛ける事ぁないんじゃないっすか!?

「参った!参った…っおきるからっ…ギブ…っギブーーーーーっ!」
「立ったまま寝てるお前が悪いっ!大体あれだけしいたけ入れんなっつっただろ!」
「…………………………………は?」

寝起きの話題が何故しいたけ!?って思った瞬間気がついた。

「ゆ、ゆ、ゆ、ゆっ…」
「てめぇっ!人指差すんじゃねぇぇぇぇぇっ!」
「侑斗おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「うるせぇ!耳元で騒ぐなっ!!!」

目の前(というか背後というかよー判らん)で私に関節技を掛ける相手はあろう事かあの桜井侑斗で。
いやいやいやいや、マテ。
よーく考えろ、そして落ち着け私。
そう、きっとコレは夢なんだ。
毎日が日曜で、毎日放映してくれたら嬉しい☆なぁんて思いながらアレ見てるから、
私は夢を見ているに違いない。

「おやすみなさ〜い…。」

寝ればきっと夢から覚める。
夢から覚めればきっとこれが夢だと判る筈。
そう結論付けて、私は私のリアルへと戻る為、背中に侑斗(今の所は仮称?)を
貼り付けたまま立ったまま寝ようとしたんだけど。

「デ〜〜〜〜〜ネ〜〜〜〜〜ブうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…」
「…………………………………は?」

背中から聞こえる、私(?)を呼ぶその名に私は百年の恋すら一瞬で覚めるような、そんな覚醒をする。

「侑斗、デネブとは私の事?」
「他に誰がいんだよっ!お前…本っ当にいい加減にしないと…」
「いっ…」
「文句あんのかっ!?」
「いやああああああああああああああああああっ!」

よりによって何でオデブちゃん!?
いやいやいや突っ込み所はそこじゃないっ!
何で私、デネブになってんの!?
よりによって何でデネブ!?
何ソレ何でそんな夢見たいな事になってんの!?
夢なの!?夢だからこうなってんの!?
どうせならウラ当りになって釣ってみたかっ…じゃなくて。

「ゆ、侑斗。本当に本当に本っ当に私はデネブなの………か?」
「くだらない事いつまでも言ってると…」
「い、イタタタタタタっ!だからっ!ギブ!ギブーーーーーーっ!」

逃避したくて、これが夢だと思いたくて桜井侑斗(多分本物)に確認しようとしても、
しいたけの恨みなのか?全く取り合ってくれないどころか再び私に関節技を披露してくれる。

結果

その痛みは思いっきり本物の傷みで、それはつまりやっぱり絶対これは夢などという甘っちょろい物でもなく、
超リアルで現実に起こった非現実であり現実だと私は改めて思い知る事となる。

でもなんでよりによってオッサン声のオデブちゃん…………………………(泣)












-------------------- 2008.12.08